しゃんぶろう通信

姫川みかげ です。ミステリやSFの感想など。

2007 朝日ベストテン映画祭 授賞式&トークショー

「2007 朝日ベストテン映画祭 授賞式&トークショー」を観に、中之島のリサイタルホールに行ってきました。映画「ゆれる」の上映前に40分近くもあって、大変満足のいく内容でした。よく考えたら、授賞式なるものに行くのは生まれて初めてかも。


朝日ベストテン映画祭

授賞式の模様


日本映画第1位「ゆれる」の西川美和監督と、外国映画第1位「グエムル」のポン・ジュノ監督が受賞。西川監督はとても小さくて愛くるしく、ハロプロの一員と言っても通りそう(笑)。ポン・ジュノ監督はすごく気さくな感じの方でしたね。怪獣映画の本場である日本で認めてもらえてうれしいとのコメントでした。

また、特別賞を受賞したシネカノンですが、李鳳宇社長によると、昨年作られた邦画の本数は700本以上で、公開されないままの作品もたくさんあるとのこと。だからこそ、大資本によるメガヒット作品の影に隠れた優れた作品を草の根的に公開していくのは大変であり、今回、国内・海外両部門での受賞は本当にうれしいとのお話でした。シネカノンの地道な活動がなければ邦画の水準は確実に何段階か落ちていただろうと思えるだけに、今回の受賞は意義深いと思います。

トークショーによると、西川監督の次回作は医者をテーマにしたものだとか。介護とかの勉強をして医療の現場の勉強をしつつ、今年1年じっくり時間をかけて脚本を書くそうです。ポン・ジュノ監督の次回作は短編の予定で、なんと東京が舞台だそうな。まあ、怪獣は出ないでしょうけど(笑)。