しゃんぶろう通信

姫川みかげ です。ミステリやSFの感想など。

最近買ったSF2冊

ちょっと忙しかったので数日間更新を怠っちゃいましたが、その間に買った本、まずは1冊目。

オルタード・カーボン

オルタード・カーボン

美しいブルーの色彩に彩られた流麗な装丁に心奪われて「欲しい、欲しい!」と恋い焦がれて幾星霜(笑)、税抜き2800円の高値に「まあ、書評が出揃ってから買うかどうか決めよう」って思いつつもなかなか紹介されず、さてどうしたものか…と思ってた矢先、週刊文春の最新号(4月28日号)に2つも絶賛記事が。
一つは定番の「文春図書館」のページで、池上冬樹氏が★★★★1/2と、かなり高めの得点で「間違いなく今年の収穫の一つ」と高評価。
もう一つは椎名誠氏が、連載エッセイ「風まかせ赤マント」で全体の1/3ほども費やして延々と褒めまくり。「SFにしかできない強烈なエンターテインメントとはこういう小説を言うのだろう」とか「SFはこのようにして完全に新しい世界を描くことができるのだなぁ、と旅先で何度も寝不足になりながら感動していたのでありますよ」とか、もう絶賛の嵐なのだ。
というわけで、この2つの記事に後押しされて、とうとう書店でふらふらと購入。まあ、読んでイマイチだったとしても、書棚のインテリアになるからいいか。


で、2冊目は言わずもがなのこちら。

タフの方舟1 禍つ星 ハヤカワ文庫SF

タフの方舟1 禍つ星 ハヤカワ文庫SF

そう、待ちに待ったジョージ・R・R・マーティンの「タフの方舟」シリーズ第1巻! SFマガジンの2004.12月号〜1月号にかけて掲載されたシリーズ第1作、本書の巻頭に収められた「禍つ星」が、それはもうむちゃくちゃ面白かったから、他のシリーズ短編も読みたくて読みたくて仕方なかったのだ。ちなみにこの時の「SFマガジン考課表」は「禍つ星」がぶっちぎりのトップ(→http://www2s.biglobe.ne.jp/~ttsyhysh/sfmrecords/585.html)。
とにかく、ハラハラドキドキワクワクな面白いSFが読みたければ、迷わずこの「タフの方舟」を読むべし!(…って、まだ「禍つ星」しか読んでないのに、言い切っていいのか?>自分)


ちなみに気になることがひとつ。本書の分類番号は「マ 8 1」で、つまり「ジョージ・R・R・マーティンの1番目の本」って意味なんだけど、ということは、以前に出たまま品切れとなってた「サンドキングズ」って、「品切れ」から晴れて「絶版」に昇格ということ…?(泣)