島本理生「ナラタージュ」(角川書店)
- 作者: 島本理生
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/02/28
- メディア: 単行本
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初めての島本里沙。ちがう、島本理生だ。島本里沙は巨乳アイドルだった(笑)
ちなみに島本里沙はこれ → 島本里沙
まあ、それはさておき…。
うーん、確かに上質の恋愛小説ではあるんですが、いかんせん主役の二人に感情移入ができない…。特に、一度結婚に失敗し、決して泉の愛を頑なに受け入れようとしない葉山先生にはイライラしっぱなし。はっきりと拒絶しきるならまだしも、自分が落ち込んだり気弱になったりした時だけ泉の気持ちを利用して甘え、それなのに泉の気持ちには応えない。私は読んでて、葉山先生に泉が惹かれてると知りつつ泉と付き合う小野君が不憫でならなかったよ。決して自分の愛情を受け入れてくれない泉に対し、だんだんとイヤな性格となっていき、そんな自分に自己嫌悪しボロボロになっていく小野君がかわいそうで、かわいそうで…。
…というわけで、小説としては非常にうまいと思うけど、個人的にはあまり好きになれない作品でした…。(評価:★★★)
PS 聖月さんの感想も×みたい。なんか、久々に意見の一致を見たような気が…(そんなことないか)