しゃんぶろう通信

姫川みかげ です。ミステリやSFの感想など。

「蒼い瞳とニュアージュ 完全版」松岡圭祐(角川文庫)

蒼い瞳とニュアージュ 完全版 (角川文庫)

蒼い瞳とニュアージュ 完全版 (角川文庫)

★★☆

病院で延々何時間も待たされてる間に手持ちの本を読みきってしまい、「うう、活字がないと死ぬ〜」とばかりに売店に駆け込んで思わず買った本。「まあ、これだったらいい機会だし、読んでもいいかも」っていう本がこれくらいしかなかったという…。うーん、病院の売店にある文庫ってどうしてこんなにお寒いラインナップなの? 駅の売店の方がまだマシだぞ。

松岡圭祐は以前、小学館文庫の「催眠」とか「千里眼」を読んでたので嫌いじゃない。この作品はこれらのシリーズとは別のヒロイン、ブランドものに身を包んだぶっとびキャラの美人臨床心理士が主人公。メインのストーリーはすでに自殺した爆弾魔が仕掛けた爆弾を無事見つけることができるか?ってもので、すごく読みやすいし、ラストのクライマックスとかそれなりにハラハラドキドキさせられる。でも、ストーリー展開がかなり強引なご都合主義で、しかもすごく薄味…。でも、登場人物は彼女を含めてキャラ立ちしてるし(映画では深田恭子が演じてるそうだけど、これはもうイメージぴったり)、サクサク読めるし、他の作品もひょっとしたら読むかも。