「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦（角川書店）★★★★

夜は短し歩けよ乙女

初モリミー。思ってた以上に面白かったよ！
現実のようで現実でないファンタジックな京都の町で繰り広げられる喧騒の数々は、自分が大学生だった頃のあの一種独特な空気を思い起こさせてくれて、読んでる間じゅうもう楽しくて楽しくて…。いつまでも読み続けていたい、終わってほしくない、そんな感じの物語でした。プラトニックなラブストーリーとしても最強だし。

それにしても「黒髪の乙女」がラブリーすぎ。楚々とした大和撫子でありながら超天然でしかも思いっきり「不思議ちゃん」。でも性格は意外とタフで内に秘めたポジティブさとバイタリティ溢れる行動力は無敵。うわ〜、これって私の友人で、いつもＳＦ系イベントにご一緒してくれてるＢＡＮＡＮＡさんそのものじゃん！　いやそっくりというわけじゃないんですが、醸し出す雰囲気というか「匂い」というか…。常人の理解を超えた世界観に基づく言動と行動パターンは彼女のイメージそのものですわ。実写版の話があればぜひ彼女に演じてほしいかも（笑）