しゃんぶろう通信

姫川みかげ です。ミステリやSFの感想など。

芥川賞と直木賞、連勝複式で万馬券出たぁ〜!!(苦笑)

これ読んでるあなた、この少し下の日記は読まないように!(笑)


しかしまぁ、まさかこんな結果になろうとは…。
http://www.asahi.com/culture/update/0116/018.html


芥川賞、私は期待を込めて柴崎友香を推してましたが、心の中では「まぁ、そうはいっても実際は星野智幸佐川光晴が取るんだろうなぁ」って思ってたんですよ。でも、まさか青山七恵とはかけらも思ってませんでしたよ…っていうか、青山七恵って誰?(笑)

まあ芥川賞の方は外れたとはいえ、青山さんって新しい作家を知ることができたし、今度読んでみようって楽しみができたからいいんですよ。でも、直木賞の該当作なしって何ですか?


芥川賞直木賞(連勝複式) : 青山七恵−該当作なし」 って、とんでもない万馬券…いや十万馬券ですよ〜。少なくとも、125,600円くらいにはなるのでは?(苦笑)


で、「なんで該当作なしなんだろう?」って不思議に思ってたんですが、上記新聞記事の以下の文章を読んで理由がわかりました。

該当作なしの直木賞については選考委員の阿刀田高氏が会見し、「最後に残った池井戸潤さんの『空飛ぶタイヤ』と三崎亜記さんの『失われた町』の2作品に、それぞれ強い賛否の意見があった。

なるほど〜 この2作が最後に残ったから「該当作なし」になったんだ!!(黒笑)
私、この「それぞれ強い賛否の意見」のうちの「否の意見」ってのが何だかわかりますよ〜 
間違いなく、次のような会話がなされたに違いない!!


池井戸潤の「空飛ぶタイヤ」、いいんだけど実業之日本社だからなぁ…」「あ、じゃあダメですね(笑)」
三崎亜記の「失われた町」も面白かったんだけどSFだしねぇ…」「あ、それは論外ですね(笑)」


とまあ、そんな感じで「該当作なし」になった、と…(^^;


というわけで、今回は私の修行不足が原因とは思えないので、修行の旅に出るのは遠慮しますわ〜 はぁ…(ためいき)


(追 記)
大森望さんと豊崎由美さんの「メッタ斬り」コンビの緊急コメントが発表されてますね〜
http://www.nikkeibp.co.jp/style/life/topic/literaryawards/070117_jusyo/

確かに、大森さんがおっしゃるように、第118回とか第128回の時の「該当作なし」に比べたら今回はまだ納得感がありますが…(第118回の時なんか「『ターン』とか『嗤う伊右衛門』とか『OUT』とか『風車祭』とか、どれが取ってもおかしくない傑作が揃ってるのに、なんで「該当作なし」やねん!!」って怒りまくってたもんなぁ)。でもまあ、いくら考えても「該当作なし」っていうのは作家に失礼ですよねぇ。受賞するレベルに達していないと評価してるわけですから…。「納得できる作品を選ばなければならないというのが、委員の総意だった」というのは、選考委員の矜持としては正しいんだけど、内容が伴っていない(みんなが納得する形となっていない)のが問題なんですよねぇ…はぁ。