しゃんぶろう通信

姫川みかげ です。ミステリやSFの感想など。

ジェームズ・ティプトリー・jr「たったひとつの冴えたやりかた」(ハヤカワ文庫SF)★★★

え?まだ読んでなかったの?と突っ込みまくられそう…。ええ、ええ、そうですよ、読んでませんでしたよ!(やけくそ)私はまだまだ「恥ずかしくて読んでないとは言えない」本がたくさんありまくりだから、自己キャンペーン組んで、集中して読もうかと思案中な今日この頃…。

…で、感想ですが、私は今まで勝手に「ちょっとお転婆な女の子が宇宙に出て様々な冒険に遭遇するコメディタッチのロマンティックSF」だとばかり思ってたんですが、これが大間違い。こんなにせつなく悲しく気高い物語だったとは…。確かに名作として語り継がれるだけのことはありますね。同時収録の残り二編があまり好みでないため、全体としての評価は低めですが、表題作だけだと★★★★かな?(評価:★★★)