「1Q84」の1巻がどこにもない
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/05/29
- メディア: 単行本
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先週の金曜日、梅田の紀伊國屋書店とか、店中の到るところに(冗談じゃなく、ラノベのコーナーにまで!)鬼のように積み上げてあった「1Q84」ですが、昨日行ってみたらあんだけあった1巻がすでに完売とか…。
Book1stにもなかったから、たぶん旭屋にもジュンク堂にもないと思う。すごいなー。ま、私は買う予定ないからいいんですが。
今の日本、やはり宮崎駿と村上春樹は最強だと改めて思いましたわ。
早川も、どさくさにまぎれて、オーウェルの「1984」を便乗商法で平積みすればいいのに(それはないか…)
湊かなえ「少女」サイン会
今日も休日出勤…。あぁ、仕事がしんどくて心が毀れそうですわ…(泣)
まあ、それはさておき。
仕事帰り、今日発売の「SFマガジン3月号」を買ったついでに「ミステリマガジン」を立ち読みしてたら、「少女」発売を記念して湊かなえのサイン会開催との告知が。
- 作者: 湊かなえ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/01/23
- メディア: 単行本
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「どうせ、東京だから関係ないし」と思ったけど、よくよく読んだらなんと紀伊國屋書店梅田店じゃないですか!
その足で、速攻で紀伊國屋に行って本買って、整理券無事GET。22日から配ってるけど、まだまだ大丈夫みたい。
サイン会は、2/7(土)14:00から。
→http://www.hayakawa-online.co.jp/news/detail_news.php?news_id=00000214
あ〜、昨日、別の本屋で「少女」買うつもりだったけど、買わずに保留しててよかった〜
ではでは、今読んでる本は置いといて、衝撃作との感想がすでに飛び交いまくってる「少女」を先に読むといたしましょうか。
2008年に観た芝居ベスト5
2008年ベスト5もいよいよ最後。
2008年に観た芝居は全部で13本。
ちなみにチケット3枚無駄にしました…(泣)
ではでは、2008年に観た芝居ベスト5をば。
1.「夕(ゆう)」東京セレソンデラックス →感想
2.「SISTERS」パルコプロデュース(松たか子、鈴木杏)
3.「MID SUMMER CAROL〜ガマ王子VSザリガニ魔人」後藤ひろひと作
4.「阿片と拳銃」劇団M.O.P.
5.「幸せ最高ありがとうマジで!」本谷有希子作(永作博美) →感想
(今気付いたけど、芝居の感想ってあまり書いてませんねぇ…。おかしいなぁ(^^; )
今年は、今まで観たことがない劇団をいくつか開拓できたのが収穫。
なかでも1位の東京セレソンデラックスは、軽い気持ちで観に行ったのにこんなに泣かされるとは…。4位の劇団MOPも、大人の香り漂う良質なお芝居でした。あと2作で解散だなんてほんと惜しい。もっと早くから観ておけばよかった…。
今年の予定は今のところ以下のとおりです。
今年もいいお芝居がたくさん観れますように!
1/9 「グッドナイトスリイプタイト」三谷幸喜作(中井貴一、戸田恵子)
2/2 「29時」自転車キンクリート
2/3 「パイパー」野田秀樹作(松たか子、宮沢りえ)
2/6 「鉄人28号」押井守作(南果歩)
2/14 「しとやかな獣」オリガトプラスティコ
3/4 「その夜明け、嘘。」(宮崎あおい) ※抽選結果待ち中
2008年に観た邦画ベスト5
さてさて、小説のベスト5の次は映画。
2008年に観た映画は洋画、邦画合わせて22本。
このうち、劇場で観た邦画ベスト5は次のとおり(洋画はそんなに観てないのでパス…)。
1.「おくりびと」 →感想
2.「ALWAYS 続・三丁目の夕日」
3.「百万円と苦虫女」 →感想
4.「トウキョウソナタ」 →感想
5.「ぐるりのこと。」
次点
「アフタースクール」 →感想
「パコと魔法の絵本」 →感想
「純喫茶磯辺」 →感想
うーん、総合点で言えば、やっぱり2008年は「おくりびと」だなぁ。「ALWAYS〜」はベタだけど、やっぱり号泣させられたので…。
賞レースではたぶん「おくりびと」と「ぐるりのこと。」の一騎打ちだろうけど、私は「ぐるりのこと。」のラスト、妻が再生するくだりの唐突さがどうにも受け入れられないので少し点が辛め。
「アフタースクール」「パコ〜」「純喫茶磯辺」は、次点とはいえいずれも秀作。2008年もなかなか優れた邦画が観れて満足な1年でした。「秋深き」「西の魔女が死んだ」「グーグーだって猫である」を見逃したのが残念ですが…。
「トウキョウソナタ」
http://tokyosonata.com/index.html
高槻の映画館でまだやってたので12/20に慌てて観てきました。あー、もう少しでまた前売券無駄にするところだった…(^^;
表面的にはごくふつうの家庭が、ふとしたことから瓦解していく恐ろしさ。リストラされた(でも父親としての権威に縛られ誰にも言えない)父親役の香川照之が、はまり役すぎ。そして、平凡で閉塞的な毎日に心が倦んでいく妻役の小泉今日子がまた素晴らしい。でもって、小学6年生の息子役、井之脇海がまた「柳楽優弥の再来か!」と思わせる好演(ほんと、似てるんだから)。観ていて心がざらついてくるこの息苦しさ、どんどん破滅に向かって毀れていく家族の絆、このあたりの描き方が実にうまい。黒沢清ってこんな監督でしたっけ?
そして、もう二度と元には戻らないと思えた家庭が、一度針が振り切れたところから徐々に再生していく一条の希望の光…。この映画観て「ああ、家庭の幸せって実はかけがえのないものなんだ。今の幸せを壊さないよう頑張らなくては」と当たり前のことを改めて思いましたよ。
ほんと、噂どおりの傑作。キネ旬、朝日、毎日で3位以内は固いのでは? まあ「おくりびと」と違って万人受けはしないから強いてお勧めはしませんが、私にとっては今年観た邦画の上位にランクイン確実ですね、これは。
パルコプロデュース「幸せ最高ありがとうマジで!」(11/22 at シアタードラマシティ)
http://www.parco-play.com/web/play/motoya/
関西人の私は、本谷有希子の芝居は初めて。いや、これはすごい。市井の人の心に巣食う負のオーラをここまで容赦なく描きますか。巷では永作博美のテンション振り切れたイタい演技が話題だけど、これは十分予想の範囲。私としてはあらゆることを許し続けてきた後妻役の広岡由里子の方が何倍も怖かったし、インパクトあったぞ。息子役の近藤公園が醸し出す絶望感もなかなか。
ひとつだけ残念なのは、前田亜季がイマイチだったこと。演技も注目するほどじゃないし、今回の個性的な役者陣の中で一人だけ普通…。私、すべての写真集を持ってるくらい彼女のファンだったんですが、往年の可憐な美少女がいつのまにこんな普通の姉ちゃんになっちゃったの?
いやとにかく、本谷有希子は今後も要チェックだってことはわかった。過去の作品のDVDも買っちゃおうかな。「遭難、」とか「遍路」とか。